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DC駐在ライフ③

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    私、為近が駐在した秋には、様々な団体が主催する会議・セミナーがありました。 今回は、知財界隈では有名な IP-PAC を中心とした会議・セミナーについてご紹介いたします。   ● IP-PAC: USPTO and Japanese Stakeholders Meeting USPTO の会議室において、 JPAA( 日本弁理士会 ) や JIPA( 日本知的財産協会 ) の方々から USPTO の各部門の方々への質問を行い、それに答えるという意見交換会がありました。日本の各団体( JIPA, JPAA 等)からの質問に対して、 USPTO の方々に直接答えていただけるのは有意義な時間であったように感じました。創英 USA の鄭さんも参加されており、 USPTO の方々に質問を投げかけておられました。 個人的にはパネラーの方が「 AFCP2.0 の後継のプログラムを考えていないか?」と質問したのに対して、「考えてない」とバッサリ答えていたのが忖度なしの感じで面白かったです。 その日の夜には日米知財実務家交流レセプションがあり、日本大使館の迎賓館内で交流する機会を得ました。 米国特許弁護士の方(米国人、日本人問わず)はもちろんのこと、大使館勤務の各省庁の方々、特許庁からの出向の方、知財部の方などいろんな方とお話することができました。この地で日本に縁がある方々が頑張っている話を聞くと、視座を高い位置に据えることの大事さを改めて感じました。   ● IP Practice in Japan Committee Pre-Meeting ナショナルハーバーの一角、マリオット系列の超ビッグでオシャレなホテルの一会議室で、2日間、日米の弁護士・弁理士の方々のプレゼンを通して、日米実務を学びました。 オシャレだったりはしゃいでたりするのはあくまで写真にあるような会議室外の話であり、レクチャーもごはんも会議室で行いましたから、はしゃぐような時間は夕方までなしの真面目な時間を過ごしました。 レクチャーは、 AI 関連、 Means Plus Function 、判例、 ITC 、非公開制度などなど、特許・意匠・商標について日米で話題になる事例が盛り沢山でした。   ●各種セミナー  セミナーについ...

DC駐在ライフ②

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 前回に引き続き、為近がお送り致します。今回は 10 月後半、現地事務所への駐在がスタートしところからご紹介いたします。 ●駐在先: Faegre Drinker Biddle & Reath LLP ( 10 月 14 日 ( 月 ) ~)   Faegre Drinker Biddle & Reath LLP (以下、 Drinker )は、アメリカ各地に事務所を持つ総合法律事務所で、知財部門も米国知財業界で確固たるポジションを築いています。創英からの駐在者は、自分でトレーニーとしてお世話になる訪問先の事務所を選び、訪問先の方に受け入れてくださるか否かや訪問日程を調整することができます。今回、私は過去に駐在した方のおすすめでもあり、私が担当する多くの外国案件を対応してくださる Drinker のDCのオフィスに駐在することを決めました。  オフィスはホワイトハウスのほど近くにあり、 11 階建て。受け入れを快諾してくださった John Smith さんによると、このエリアには法律事務所が多いのだとか。日本で言うと丸の内みたいなエリアだそうです。写真は、オフィスの全景・エントランスです。荘厳ですよね。  案内いただいたオフィスにおいて、個室をあてがっていただきました。各個室は、自分の作業に集中できる環境がありながらも、扉が開いていれば自由に声をかけたり、話ができたりする環境です。とても快適な環境で駐在をスタートしました。 ● Drinker での取り組み  駐在中はこちらのタイムゾーンに近い各国への出願のサポートをすることもありますが、サポート業務でのメインはやはりUS実務のサポート。 Drinker では多くの創英案件を取り扱っていただいていることもあり、創英担当者から US実務に関するご質問・ディスカッションの依頼をいただくことがあります。例えば、USPTOから少々トリッキーな通知が来たときに、どのような対応を取るべきかといったことは、レターの往復になり、最終指示まで時間が多くかかりがちです。しかし、駐在中に私がいることで、 Drinker の皆さんとディスカッションして、その結果を事前に創英担当者に共有することができます。創英担当者にとっては円滑に判断・指示ができるし、 Drinker の皆さんにとっても手続の負担が減...