DC駐在ライフ②
前回に引き続き、為近がお送り致します。今回は10月後半、現地事務所への駐在がスタートしところからご紹介いたします。
●駐在先:Faegre Drinker Biddle
& Reath LLP(10月14日(月)~)
Faegre Drinker Biddle
& Reath LLP(以下、Drinker)は、アメリカ各地に事務所を持つ総合法律事務所で、知財部門も米国知財業界で確固たるポジションを築いています。創英からの駐在者は、自分でトレーニーとしてお世話になる訪問先の事務所を選び、訪問先の方に受け入れてくださるか否かや訪問日程を調整することができます。今回、私は過去に駐在した方のおすすめでもあり、私が担当する多くの外国案件を対応してくださるDrinkerのDCのオフィスに駐在することを決めました。
案内いただいたオフィスにおいて、個室をあてがっていただきました。各個室は、自分の作業に集中できる環境がありながらも、扉が開いていれば自由に声をかけたり、話ができたりする環境です。とても快適な環境で駐在をスタートしました。
●Drinkerでの取り組み
駐在中はこちらのタイムゾーンに近い各国への出願のサポートをすることもありますが、サポート業務でのメインはやはりUS実務のサポート。Drinkerでは多くの創英案件を取り扱っていただいていることもあり、創英担当者からUS実務に関するご質問・ディスカッションの依頼をいただくことがあります。例えば、USPTOから少々トリッキーな通知が来たときに、どのような対応を取るべきかといったことは、レターの往復になり、最終指示まで時間が多くかかりがちです。しかし、駐在中に私がいることで、Drinkerの皆さんとディスカッションして、その結果を事前に創英担当者に共有することができます。創英担当者にとっては円滑に判断・指示ができるし、Drinkerの皆さんにとっても手続の負担が減る、といったメリットがあるようです。Drinkerの皆さんが気軽に質問やディスカッションに応じてくれるからこそ、私としてもUS実務を勉強しながら橋渡し役として精力的に活動できております。
また、Drinkerにて受け入れを担当してくださったJohn Smithさんは、「Faegre University」と銘打って、1週間に1回、1時間ほどマンツーマンで駐在者の興味あるトピックについて教えていただいたり、ディスカッションをしていただいたりしています。
このような教育の機会はひょっとしたら他の駐在事務所でも提供されているかもしれませんが、他の現地代理人からも「あのJohn Smithさんから1対1で教わる機会があるとは羨ましすぎる!」と言われるほど「Faegre University」はとても貴重な機会なのです。
今回私は、自分の興味のあるトピックとして、今年1月・7月にガイダンスが発表されたこともあり、米国知財業界でもホットなAI関連出願を選びました。
(画像参照元:https://www.uspto.gov/initiatives/artificial-intelligence/artificial-intelligence-resources)
John Smithさんと一緒に資料を読み、分からない点をディスカッションすることができ、非常に濃い時間を過ごせています。なお、上記トピックについては、Faegre Universityに限らず、現地事務所訪問の際に様々な代理人の方々とディスカッションできたり、セミナーで他事務所からの教材を学べたりといろんな機会を活用できています。学べば学ぶほど広範で曖昧で米国代理人も悩むようなトピックのようですが、創英担当者だけでなくお客様にも還元できるような知識を身につけたいと思っております。
次回は、対外活動についてお話できればと思っております。
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