欧州駐在②

こんにちは、意匠グループの二階堂です。ミュンヘン駐在後、イタリアに3週間駐在し、その後、スイスを経由し、ロンドン滞在を経て、 2 ヵ月の日程が全て完了しました。間もなく日本に帰国します。 イタリアの駐在先の所員の皆さんは大変フレンドリーで陽気な人達でした。イギリスやドイツの事務所にも駐在をしましたが、雰囲気が若干違います。所員間の距離感がとても近く、家族的な空気を感じました。この感想を所員の一人に伝えたところ「イタリア人は歴史的に共同体への帰属意識が強いからだろうね」というような返事が返ってきました。イタリア人は成人しても地元から離れない人が多いと聞いたことがありますが、これは、自分が属する共同体への愛情が強いからなのでしょうか。私はここでは完全なよそ者なわけですが、知財関係の仲間ということで温かく迎えてくれました。 駐在中は、イタリア企業によるイタリア意匠出願や欧州意匠出願の手続きを見せてくれたり、権利行使の話等を伺うことができました。そして、お互いの意匠制度についてディスカッションをしたり、日本意匠制度についてプレゼンをする等して過ごしました。日本意匠出願後、審査が厳しくて権利化できないことが多いため、日本出願を躊躇するイタリア企業が多いとのことでしたので、このプレゼンが多少でも役に立てばと思います。 次の目的地であるスイスのジュネーブへは、ミラノ中央駅から電車で行くことにしました。飛行機の方が圧倒的に早くて便利ですが、車窓が見たかったためです。電車の方が費用も安いため、良い選択肢だと思いましたが、トータルで7時間以上かかり、意外と疲れてしまいました。このブログの下書きを電車内で書きかけたのですが、途中で乗り物酔いになってしまい諦めました。車窓は、湖、山、麦畑、牧草地の連続で、自然が豊かで美しかったです。 スイスは涼しいことを期待したのですが、イタリアと同じくらい暑かったです。33度~35度程度あり、日差しがとても強かったです。そして、物価が高かったです。スイスでは事務所に駐在するのではなく、ジュネーブ、ローザンヌからチューリッヒへと移動しながら、事務所やお客さんを訪問する自由なスタイルでいきました。日本語が話せる人と出会ったり、意匠が大好きという人と出会ったり、面白い出会いがありました。 その後スイスを後にし、ロンドンに2ヵ月振りに戻ってきました。...