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DC駐在ライフ①

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  みなさま、はじめまして。弁理士の為近です。  前回駐在していた渡辺に代わりまして、 9 月末から 12 月下旬までの 3 ヶ月間、バージニア州のアレクサンドリア、ワシントンD.C.(以下DC)、シアトルに駐在する予定です。 9 月末から駐在していたのにも関わらず、こちらのブログの更新が滞っており、お待たせしました……ここから過去の内容も合わせて駐在の様子を複数回に渡って紹介させていただければと思います。 ●DCの天気・気候  昨年 10 月に駐在していた新井は、こちらのブログで「涼しく湿気がない心地よい気候」と表現しておりましたが、今年 10 月は現地の人々も驚くような暑さと快晴の日々が多くありました。最高気温が 30 ℃近くまで上がることもあれば、 15 ℃近くまで下がることもあり、最低気温は 10 ℃を下回ることもあれば 20 ℃近くまで上がることもあるという、なかなかジェットコースターのような気候でした。 ●最初の駐在先:OLIFF.PLC ( 9 月 30 日 ( 月 ) ~ 10 月 11 日 ( 金 ) )  OLIFF.PLC(以下、OLIFF)は、DCの南側のバージニア州アレクサンドリア内にあり、メトロのブルーラインやイエローラインで簡単にアクセスできます。オフィスは 3 年前に移設したとのことで、ポトマック川沿いの公園近くにあり、川や向こう岸のナショナルハーバーを眺めながら仕事ができます。広くてきれいな休憩室や会議室もあります。  USの事務所では当たり前のように個別で部屋を持っている方もいる一方、多くの方がリモートワークをされているようです。社内には日本人形が飾ってあったり、日本の会社の展示品があったりするなど、日本のクライアントが多いことが伺えます。 ●OLIFFのIPTIセミナーについて  OLIFF主催のIPTI( Intellectual Property Training Institute )セミナーは、 2 週間のプログラムです。人数は 15 人ほどで、今年はたまたま全員日本語が話せる参加者でした。参加者は、企業知財部の方が多く、特許事務所所属の方が私を含め 3 名ほどでした。  セミナーでは、特許の明細書作成段階から、中間対応、訴訟対応を中心に、US特有の制度をわかりやすく取り扱っていただきました。

ワシントンDC駐在記その5

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   こんにちは、渡辺です。今回が最後の投稿になります。 DC 駐在の締めくくりとして、 Greenblum & Bernstein, P.L.C. ( G&B )の 2024 セミナーに参加しました。  ご存じの方も多いかと思いますが、 G&B は長年にわたり米国実務の集中セミナーを主催しています。毎年内容を見直しているそうで、今年は、ホテルを浴槽付きの Westin Heights に変更し、研修の最後に弁護士との個別相談を設けたことが新たな特徴でした。  講義は模擬法廷の部屋で、 8 日間にわたり、 1 日あたり 5 ~ 5.5 時間(午前・午後それぞれ 2.5 ~ 3 時間)行われました。内容は米国特許法の基本から最新の判例やトレンドまで幅広くカバーされており、受講者のレベルに応じて浅くも深くも学べるものでした。すべての講義は英語で行われましたが、講師の弁護士は必要に応じてゆっくり話してくださり、気軽に質問もできたので心配は不要でした。受講者は全部で 15 名で、企業から 9 名、事務所から 6 名が参加していました。性別や年齢を問わず和気あいあいとした雰囲気で、とても良い環境でした。8日間にわたって体系的に米国実務を勉強できてとても贅沢な時間でした。一番印象的なのは、技術分野別のbreakout sessionで、化学・バイオ系は3人しかおらず、疑問に思うことから実務のアドバイスまで気軽に幅広く質問・議論させていただくことができました。  ランチは、 ランチボックスなどが用意されており、 2~3個の会議室に分けて講師の弁護士を囲んでいただきました。ディナーは弁護士の車に分乗して毎日違うレストランに連れて行っていただきました。ディナーは初日はフォーマルなレストランでしたが、他はカジュアルなもので、バッファローウィングス(辛い手羽)やボウリング場での飲食付きのボウリング大会、ラーメン、寿司、ステーキなどバラエティー豊かでどれも美味しかったです。  また、コーヒータイムにはコーヒーのほか、各種お菓子や果物も用意されていて、買い物に行けなくても困ることはありませんでした。所長の Bruce Bernstein 弁護士はニューヨーク出身でベーグルにこだわりがあり、美味しいベーグルをふるまってくださったこともありました。  

ワシントンDC駐在記その4

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   こんにちは、実は先週DC駐在から帰国しました渡辺です。少し余裕ができましたので、駐在中のことを振り返って記録しておきたいと思います。  駐在期間は、7月~9月の約3か月間で、日本では猛暑のようでしたが、DCでも例年になく蒸し暑かったそうです。それでも東京に比べたら過ごしやすかったと思います。晴れた日が多くて、日差しも強く、そのうえ短期間で様々の体験をさせていただきましたので、振り返ってみればなんだか濃縮されたとても眩しい日々でした。  印象に残ったこととして、到着して早々独立記念日のパレードと夜の花火を鑑賞しました。その後、NATO 首脳会合があり、交通規制で駐在する事務所のオフィスが数日閉鎖しました。なかなかレアな体験でした。  駐在中は、現地事務所とリアルケースでのディスカッションを通じて、米国実務の勉強をさせていただきました。また、各事務所や JETRO ニューヨークオフィスなどが主催する各種セミナーに参加し、最新の判例や話題に触れ、レセプションなどでいろいろな方と交流できました。  また、 USPTO や CAFC への訪問は必須のように思い、当然のように機会を作って訪れました。さらに、予定になかった最高裁にも行ってきました。今回はこのことについて少しお話ししたいと思います。  まず、 USPTO は、実は2回訪問しました。また、 USPTO の近くの事務所訪問で遠くから眺めることもありました。三角な屋根が特徴の USPTO のビル( Madison Building )は、実は USPTO ビル群の一つで、その両側や手前にさらに6つのビルもあるのです。さすが3000名超の審査官を擁するだけあって、規模の大きさに圧倒されてしまいます。しかしながら、審査官のリモートワークが進み、オフィスには人が少なく、一部のビルの契約を解除する(解除した?)ようです。これもまたちょっと寂しいです。  一回目は、当事者系レビュー( IPR )の Oral Hearing の傍聴でした。 USPTO の HP から Hearing のスケジュールを確認し、対面でUSPTOで行われていて、かつ、公開のものを見つけて行きました。政府機関なので、セキュリティーチェックがあります。パスポートを提示し、空港並みのセキュリティーチェックを受け、入館証を受け取り、

ワシントンDC駐在記その3

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   こんにちは、 DC 駐在中の渡辺です。駐在も残り1か月足らずとなりまして、毎日充実していて忙しく楽しく過ごしています。  ご存じの方は少ないかもしれませんが、9月の第1月曜日はアメリカの祝日 Labor Day です。駐在先の弁護士に「連休中の予定は?」と聞かれて、「特に考えていないけど」と答えると、「 You should go shopping! 」と言われました。この時初めて Labor Day セールがあることを知りました。薦められたのは、 Tanger National Harbor というアウトレットでした。前回のブログを読んでいただいた方なら分かると思いますが、 National Harbor は自宅からちょっと遠くて、車がないと不便なところです。それにそんなに買いたいものもないし、聞き流していましたが、たまたま日曜日の午前中にダレス空港方面に用事があって、帰りの電車でふとこの会話を思い出して、そういえば、 Tysons 駅の近くにショッピングモールがあったなと思い立ち、 Labor Day セールを体験すべく Tysons 駅で 途中下車しました。  実は Tysons 駅の近くに SOEI USA のオフィスがあるのです。平日だったら立ち寄ることもできたなと思いつつ、モール( Tysons Corner Center )へ向かいました。このモールは、以前フードコートを利用したことがありますが、買い物はしたことがありませんでした。 三連休の中日ということもあり、かなり賑やかでした。家族連れやペット連れが多かったです。 まず、勝手が知られているフードコートで腹ごしらえして、いざショッピングへ GO !  手始めに、慣れ親しんだ Macy’s をチェックしなくては。個人的には Macy’s の婦人服売り場が大好きです。アメリカのブランドがメインですが、カジュアルからフォーマルまでメジャーなブランドは取り揃えていて、ブランドごとに陳列されていて見やすいし、気軽に試着できて気兼ねなくショッピングできます。 Labor Day セールということで、 元々値引きされているうえ、 さらに2割引きになり、かなりお得でした。みるだけのつもりだったのに、思わず買い物意欲を掻き立てられてしまいました。 ほかの店も見て回り、どこもセールをやっていましたが、結局

ワシントンDC駐在記その2

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 こんにちは、 DC 駐在中の渡辺欣乃です。この前の日曜日、駐在先の米国事務所でお世話になっている L 弁護士たちのお誘いで、 MGM National Harbor のシアターで開催されたコンサートに行ってきました。美味しいお食事とコンサートを堪能し、また、 L 弁護士のお誕生日の前祝いもできて、忘れられない夜となりました。  今回ご紹介したいのは、 MGM へ行くまでの道のりです。私が住んでいるのは Arlington の Ballston という町ですが、そこから MGM までは車で約 30 ~ 40 分かかります。電車やバスを乗り継いで行くこともできますが、約 1 時間半かかります。車の便利さに魅力を感じつつも、 L 弁護士のピックアップのオファーを断り、自力で観光しながら行くことにしました。  地図を見ながらネットで調べた結果、電車でアレキサンドリアへ行き、そこからウォータータクシーでポトマック川を渡って対岸のナショナルハーバーへ行き、そこから徒歩で MGM に向かうルートを選びました。直前にウォータータクシーのチケットが購入できるか不安だったので、出発前にネットで午後 4:20 の便を予約しました。せっかくなので、アレキサンドリアへ行く前に、以前から訪れたかったアーリントン国立墓地( Arlington National Cemetery )にも立ち寄ることにしました。   自宅を 11 時半ごろに出発し、 Metro のオレンジラインからブルーラインに乗り継ぎ、 Arlington Cemetery 駅で降りました。地上に上がると、遠くにそれらしきものが見えました。その時は分からなかったのですが、手前は女性軍人記念館で、奥の丘にあるのはアーリントンハウスです。  アーリントン国立墓地は数々の戦争で戦死した兵士や国民的英雄など40万人以上が埋葬されている、全米もっとも有名な墓地だそうです。入り口は正面に見えているものではなく、左側の植え込み中にあります。セキュリティーチェックを経てビジターセンターに入ると、予想以上の人で賑わっており、観光地であることを改めて実感しました。インフォーメーションやツアーデスクが込み合っていたので、これらをスキップして早速園内へ!園内がとても広いですが、全部を見て回るつもりはなく、ジョン・ F ・ケネディの墓とアーリン

ワシントンDC駐在記その1

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 皆様初めまして、弁理士の渡辺です。 7 月から 9 月まで DC に駐在しています。 DC も例年にない暑さと蒸し暑さで話題になっていますが、それでも東京の真夏に比べたら過ごしやすいように思います。ただ、日差しが強く、来て早々にいい感じに日焼けしてしまいました。  先日、駐在先の弁護士数人とランチに Shake Shack に行ってきました。横浜にもありますが、いつも混んでいて、実は初めての Shake Shack です。食事中、バーガーショップの好みが話題になり、ネットで検索したランキングを見ながら激論が交わされていました。全員一致(もちろん私以外)のものもあれば、「なんで?」というものもありました。その中で、 Chick-Fil-A (チックフィレイ)という鶏肉専門のバーガーショップについて、「これは好みが分かれるけど、とにかく一度食べてほしい」と強く勧められました。調べたら自宅の近くのショッピングモールにあるようなので、今日の仕事帰りにテイクアウトしました。  前置きが長くなりましたが、今回はこの Chick-Fil-A の食レポをしたいと思います。 Chick-Fil-A はアメリカでは大人気のファーストフードで、有名なのはチキンバーガーですが、炭水化物を避けたいのでコブサラダにしました。それと、ナゲットも美味しそうだったので、ナゲットも頼みました。ナゲットの蓋を開けてみると、コブサラダの肉が同じで、形が違うだけという失敗にすぐ気付きました。でも、やはり美味しそうなので、ナゲットからつまみ食いをしました。とてもクリスピーで美味しかったのですが、味付けは個人的にちょっと濃かったです。サラダにソースが 2 つも要らないだろうと思いましたが、見た目に反してあっさりしたお味で、 2 個はちょうどよかったです。サラダの量は多かったので、食べきれず残りは明日の朝ごはんにしようと思います。お値段は 15 ドルです。こちらでは普通かと思いますが、日本の感覚では高いですね。最近感覚が麻痺してしまい、精神衛生的に 100 円換算で考えることにしました(笑)。  日本未上陸のようですが、アメリカに来る際にはぜひChick-Fil-Aを訪ねてみてください。

ワシントンDC駐在レポート④

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  米国駐在中の松本良太です。 先日、名残惜しみつつDCを出発し、 約6時間のフライトを経て、 無事にシアトルに到着しました。  弊所のシアトルオフィス( SHIPWAY IP)は 2022年7月に開設され、間もなく丸2年が経つことになります。  シアトルのタコマ国際空港には夜8時半を過ぎていたのですが、空はまだ青く、遠くに富士山のような大きな山・マウントレーニアが見えました。 ■米国意匠実務のプレゼン提供等 ・DC駐在中に学んだ知識のアウトプットを兼ねて、シアトルオフィスのメンバーに対して、米国意匠実務の紹介をしました。シアトルオフィスには特許(Utility Patent)を中心にSHIPマスターが揃っていますが、意匠(Design Patent)に触れる機会は特許と比べると多くないとのことで、先日当ブログでも紹介した最新判例( LKQ 事件)も踏まえて活発な議論をすることができました。 ・また、ランチタイムや終業後の会食を通して、シアトルオフィスメンバーとの親睦も深めることができました。 ■シアトルの街の様子 ・シアトルには、街を一望できるランドマークタワーであるスペースニードルをはじめ、数多くの観光スポットがあります。City PASS ® という共通チケットを利用すれば、スペースニードルを含むメインの観光地(クルーズツアー、シアトル水族館、美術館等)をディスカウント価格で巡ることができます。 (スペースニードルからの眺望) ・また、シーフードをはじめ、食文化も豊かで、街にはアメリカンフードはもちろんのこと、アジアやヨーロッパ等いろいろな国の料理店が軒を連ねています。  前任者に薦められたフィッシュ・バー「Ivar’s(アイバース) 」では、カモメたちに見守られながら、名物のフィッシュアンドチップスを楽しむことができました。 ■最後に ・約3か月間の米国(DC及びシアトル)駐在をとおして、米国弁護士をはじめとした数多くの実務家たちと交流することができ、米国特許実務の研鑽を深めるとともに、自身の視野を大きく拡げることができました。私にとって初の海外駐在ということもあり、困難に直面する場面も少なくありませんでしたが、おかげ様で充実した時間を過ごすことができました。  支えてくださった皆様に深く感謝申し上げるとともに、米国駐在での学びを今後の知財実